世界史を、もう少し考える

高校教員が、世界史や社会学についてあれこれと書きます。(専門は社会学です)(記事の内容は個人によるものであり、所属する団体等とは一切関係はありません。)

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

インドにおけるカーストを対象とした比較社会学の再検討  (後半)

—比較社会学における問題の検討と、「人々の作り上げ」を考慮することの必要性について— Ⅲ カーストにおけるヨーロッパとインドの相互作用 ― カーストの構築性について (1) ヒンドゥー教の発見と構築 (2) 法分野におけるカーストの実体化 (3) 国勢調査におけ…

インドにおけるカーストを対象とした比較社会学の再検討  (前半)

—比較社会学における問題の検討と、「人々の作り上げ」を考慮することの必要性について— Ⅰ. 序 ― カースト研究の検討を通じて、比較社会学における課題を明らかにする Ⅱ. ルイ・デュモンの比較社会学 ― インドとヨーロッパの違いをどのように捉えるか (1) デ…

歴史における諸概念とどう向き合うか

以下の文章は、もともと古代中国における行政区分の変遷を論じる記事の冒頭となるはずでした。 残念ながらその記事はお蔵入りしてしまったのですが、最初に述べていることはまぁ大切なことなので公開しておきます。